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感情ノート







こんにちは。竹中です。




手のひら用のサンドバッグを作りました。

一個1キロ。スタジオまで運ぶの結構大変!






この前のコラムで紹介した子宮筋腫の本では「感情ノート」を書くことがおすすめされていました。




実は私、27歳くらいのときからまさにこの「感情ノート」を書き続けています。



動機は全然違って、友人や親しい人と会った時に100%楽しい時間を過ごしたい。仕事の愚痴や誰かの悪口で貴重な時間を潰したくない。でもどこかで吐き出さないとキツいからノートに書こう!というのがきっかけでした。



今となれば、グチくらい言ってもいいじゃん、と思いますが、当時は「女子力」という言葉が流行った頃でもあったので、高めてやろうとちょっと意識していたかもしれません笑。



それで、寝る前に仕事や上司のグチや親子ゲンカのムカムカはノートにみっちり書き込んで、夢の中には持ち込まない、他人には話さない。という習慣をつけたことがあります。



誰かにイヤな思いをさせられたことを、私の大切な寝る時間にまで持ち込みたくない。というのもノートを書く大きな理由の一つでした。



私の人生を嫌いな人に邪魔されたくない。



当時はそんな思いも強かったです。




そのうち「ブログ」というものが出てきたので、ブログを書き始めました。「はてなダイアリー」といって数年前に廃止されてしまったのでもう読めませんが、何年も何千記事も書きました。一日に5回くらい狂ったように更新していたこともあります。




大事なのは、書いたものを後から読み返すことです。



自分が何を考えているのか、いったい何がどうなれば満足できるのか、後から見るとよくわかります。




そして、誰にも見られないノートだからこそ完璧な被害者になれます。


子供っぽくてみっともない本音もここなら書いて大丈夫。

 


被害者がどんなことを書いたのか、後日冷静になってから読み返してみるといろんな気付きがあります。



何日か経てば勝手に収束することだったり、

ただの取り越し苦労だったり、

自分の勝手な妄想だったり、


大抵のことは十日もすれば、悩んでいたことすら忘れています。




被害者は自分のことを棚に上げていることがよくあります。

別の場所で別の人に同じようなことをしていたりします。会社の先輩に言われた冷たい一言をそのまま無意識に家族にぶつけていたりします。



もし被害者が本当に正しい場合は、フシギですが半年もすれば何かが起こって問題の相手は目の前からいなくなります。なぜか引っ越したり仕事を辞めたりするんです。


そういったことを何度か経験すると"待つ"ことができるようになります。


半年後に読み返してみるとまたちがったおもしろい発見があるものです。


3年後とかになると、自分が成長しちゃって読み返してもちんぷんかんぷんですよ笑。





書きながら気がつくこともあります。


文字にすることをためらったり、なかなかペンが進まないときは、自分にとってすごく深刻な悩みだったということ。


文字にするのですら「ああ、私こわかったんだ」ってわかるだけでちょっとホッとしたり。





思いを言語化するのって、得手不得手があります。


私は小さい頃からお手紙を書くのが大好きで、高校時代は多分手紙しか書いてなかったので、書くことになんの抵抗もないのですが、そうでない人にとっては"筆無精"という言葉もあるように、毎日のように書くってたしかにハードルが高いかもしれませんね。





最近のことですが、


昔からいろんなことを話してくれる生徒さんがいます。彼女はいつも何かで悩んでいるのですが原因がはっきりしないようなので「感情ノート書いてみたら?」と、ある日勧めてみました。…というか勧めたらしいです。



というのも、私はこの10年間幾度となく生徒さんに感情ノートを勧めてきましたが、実際にやった人は誰一人としておらず(だからそれくらいハードルが高いってことだと思うのですが)今回もあまり期待せずに勧めたことすら一瞬で忘れていたのです。



ところがなんと彼女はすぐに始めたそうです。


さっそく翌週それを報告してくれたのですが、非常に効果的だということでした。


彼女によると、後から読んでみたら本当は自分はそうでもなかったのに他人の怒りにつられて怒っていた…なんて発見があったそうです。




そういう発見が何度かあると、だんだん意味なさげなことはしなくなっていきます。


無駄にエネルギーを使うのがバカらしくなってくるんですね。


自分が変えられないことに労力を注ぐのをやめ、ポジティブなリターンのある努力をし始めます。





20年近くそんなことを続けている私は、


人生の優先順位、

自分にとって必要なものとそうでないもの、

感情との距離の置き方、

考えを混ぜないこと、



などなど、誰かの意見やテクニックをマネしなくてもだいたいのことは自分で判断できるようになりました。


私が人に憧れないのもこれが理由なのかもしれません。





それでも時々気持ちが揺れることや、長い期間落ち込むことがあります。


あるけれど、「私はちゃんと自分に向き合える」という自信がいつも底の方で私を支えてくれています。


落ち込んでいても大丈夫だし、すぐに決められなくても大丈夫。


あとは親しい人に相談して背中を押してもらっています。




「感情ノート」は、動画で撮影した自分を見るように、頭の中を言葉によって"見える化"させる技術です。


無意識にやっていることに気付いたり、客観的な判断力を養うトレーニングです。


技術は実習によって磨かないといつまでも使えるようにはなりません。




感情ノートの意味がわからなかったとしても、やっていれば人間関係や居場所は確実に良くなっていきます。



なぜなら、「自分で自分を理解しようとする」ような"自分を思いやれる人"は、周りからも大切にされるという自然の法則に則っているから。(前回も同じことを書きましたね。)




内面がスッキリすると日々の活動もスッキリし、公私共に生活のクオリティが上がります。


つまり、人生そのもののクオリティが上がるということです。人生は生活です。




「ノートひとつでここまで?」と思ったら、そんなあなたにはおすすめです。ぜひコツコツやってみてください。




それでは、ステキなゴールデンウィークをお過ごしください♪

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