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竹中亜由美

体への理解を深める


こんにちは。竹中亜由美です。

キンモクセイがいい香りの季節になりましたね。

10月のカレンダーを更新しました。

来月もよろしくお願い申し上げます。

私はこの数年、

体の各パーツを細かく識別したり、

各パーツに正しい位置で本来のはたらきをさせるヨガの練習をしています。

練習を続けていると、

ほんのちょっとずつではありますが、

たとえば、

今までひと塊りに「足裏」と読んでいた部位を、足指、足裏の4点、土踏まずの3点…と別々に認識できるようになってきたり、

体を使うときの自分の癖がわかってきたり、

使いたい筋肉を意識的にはたらかせることができるようになってきます。

私たちの体が持つ骨、骨をつなぐ関節、それを支える腱や靭帯、筋肉…

その一つひとつがそれぞれにあるべき位置と役割を持っています。

それらを正しくはたらかせることができたときは、(たとえ偶然でも)驚くほど楽に、心地よくポーズを保つことができます。

こういった経験から学ぶことはたくさんあって、

今まで、

いかに自分の思い込みで体を無秩序に使ってきたか、

いかに自分は「正しくやっている」と勘違いしているか、

染み付いた習慣や癖に気付くまでにも相当な時間がかかること、

そしてそれらを修正するのにもまた時間がかかること。

しかし、焦って直そうとせず、

時には待つことも大切だということ、

正しい配置で適切な仕事をして、

初めて本来の力を発揮できること、

それらを適切に管理するには、識別力、客観性を高める必要があること…

例を挙げだしたらキリがありませんが、

自分の体への理解を深めることで、

日常生活、社会生活においても大切なことを、たくさん学ぶことができます。

私はポーズが上手くなることよりもむしろ、こうしてたくさんの気付きを得られることが楽しくて、この練習を続けているような気がします。

では、ポーズは上手くならないのかと言えばそんなことはなく、

体への理解が深まった分だけ、結果として後からついてきます。

このようなことを、できるだけ生徒さんたちとも共有したいと思い、

「呼吸と12のポーズ」は、"体への理解を深める"ことも目的の一つとして楽しんでもらっています。

なぜ「体」を強調するのかというと、

自分を構成するいくつかの要素の中で、形のない感情や思考よりも、目に見える「体」のほうが観察しやすいし、

単純に体調が良いだけで、気が散らなくなったり、気持ちが肯定的になるからです。

それに何といっても、

この世界であらゆる体験をするのはこの「体」でしかありません。

私は、その「体」のコンディションを整えるのは、その人の人生に対する心構えの表れだと思います。

「体への理解を深めたい」

「自分自身と向き合いたい」

「観察力や集中力をつけたい」

と思ったときは、「呼吸と12のポーズ」がおすすめです。

ヨガが初めての方でも大丈夫ですよ。

良い秋をお過ごしいただけますように。

それではまた。

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